SPIと面接はどっちが大事?選考段階ごとの重要度と、落ちた原因の見極め方
「SPIと面接、結局どっちに力を入れればいいの?」
「一次選考で落ちたけど、ESがダメだったのか、SPIがダメだったのか分からない」
就活を進めていると、こうした疑問に必ずぶつかります。企業は不合格の理由を教えてくれないので、自分で原因を推測するしかありません。原因が分からないまま同じ対策を続けると、同じ段階で何度も落ち続けることになります。
結論から言うと、ポイントは次の3つです。
- SPIは「足切り」。一定のラインを超えれば、それ以上の高得点で有利になることはあまりない
- 内定を決めるのは面接。一次選考を抜けたあとは、ほぼ面接の出来だけで決まる
- 落ちた原因は、落ちた段階とSPIの手応えから見極められる
この記事では、選考の段階ごとにES・SPI・面接の重要度を整理し、落ちたときに原因を見極める方法を解説します。
就活の選考はどう進む?ES・SPI・面接の役割
まずは、一般的な選考の流れと、それぞれの選考が何のためにあるのかを整理しておきましょう。企業によって細かい違いはありますが、多くの企業は次のような流れで選考を進めます。
| 段階 | 主に見られるもの | その選考の役割 |
|---|---|---|
| 一次選考(書類) | ES・SPI | 大勢の応募者を、面接できる人数まで絞り込む |
| 一次面接 | 第一印象・受け答え | 明らかに合わない人を落とす |
| 二次面接 | 志望度・企業との相性 | 上の面接に推薦できる人を選ぶ |
| 最終面接 | 入社の意思・人柄 | 入社してほしい人を決める |
一次選考はESとSPIの「総合点」で決まる
一次選考では、ESとSPIをあわせて評価する企業がほとんどです。人気企業になると、応募者は数千人から数万人にのぼります。全員と面接するわけにはいかないので、企業はまず書類とテストで人数を絞り込みます。
ここで大事なのは、一次選考は「優秀な人を選ぶ選考」ではなく「人数を減らす選考」だということです。ESとSPIで一定の基準を満たしていれば、多くの人が次に進めます。
一次選考を抜けたら、あとは面接の勝負
一次選考を通過したあとは、ほとんどの企業で面接だけが続きます。二次面接や最終面接で、改めてSPIの点数が問われることはまずありません。
つまり、SPIやESは「面接を受ける権利」を手に入れるための関門です。内定を決めるのは、その先の面接だと考えてください。
SPIと面接、どっちが大事?
答え:内定に直結するのは面接です。
ただし、SPIは「通らないと面接すら受けられない」関門です。SPIは一定ラインまで短期間で仕上げ、残りの時間を面接対策に使うのが最も効率的です。
SPIは足切り。求められるのは「一定ライン」
SPIは、点数が高ければ高いほど有利になるテストではありません。企業は、一定の点数を下回った応募者を落とすための「足切り」としてSPIを使っています。
では、どのくらい取れていれば大丈夫なのでしょうか。私の考えでは、次のくらいが目安です。
- 大抵の企業:正答率7割程度
- 上場企業やメガベンチャーなどの難関企業:8割程度
なお、これは企業が公表している基準ではありません。このサイトで紹介している戦略(ESを型で素早く仕上げ、面接で勝負する)を実行した場合に、SPIで落とされずに済むラインとして私が考えている目安です。実際の合否は、ESや面接の評価もあわせて総合的に決まります。
SPIは、正しい方法で勉強すれば短期間でも点数を伸ばしやすいテストです。対策をしないまま受けて落ちるのは、非常にもったいないことです。
面接は差がつく。時間をかけるべきはこちら
一方、面接は点数で測れないぶん、対策の差がそのまま結果に出ます。同じ学歴、同じSPIの点数の就活生でも、面接の出来しだいで内定が取れたり取れなかったりします。
SPIを一定ラインまで仕上げたら、それ以上の高得点を目指すよりも、面接の練習や企業分析に時間を使った方が、内定にははるかに近づきます。
ESは「型」で仕上げれば十分
ESも、SPIと同じく「面接を受けるための関門」です。私の考えでは、ESで差がつきやすいのは「学歴」と「TOEICなどの英語力」で、ガクチカや志望動機の書き方そのものではあまり差がつきません。
ガクチカや志望動機は、型に当てはめて必要十分な内容に仕上げれば問題ありません。それ以上の時間をかけても、通過率はあまり変わらないからです。
選考段階ごとの重要度
ここまでの内容を、選考の段階ごとにまとめると次のようになります。
| 段階 | ES | SPI | 面接 |
|---|---|---|---|
| 一次選考(書類) | ◎ 学歴・英語で差がつく | ◎ 足切りライン | ― |
| 一次面接 | ○ 質問のネタになる | ― | ◎ 第一印象が9割 |
| 二次面接 | ○ 内容との一貫性を見られる | ― | ◎ 推薦される理由が必要 |
| 最終面接 | △ | ― | ◎ 入社の意思と人柄 |
この表から分かるとおり、SPIが問われるのは一次選考だけです。一方、面接は一次面接から最終面接まで、すべての段階で結果を左右します。
また、ESは面接でも「質問のネタ」として使われます。ESに書いた内容と面接で話す内容がずれていると、一貫性がないと判断されてしまうので注意してください。
落ちた原因の見極め方
企業は不合格の理由を教えてくれません。だからこそ、自分で原因を推測して、対策を変える必要があります。落ちた段階ごとに、見るべきポイントを整理しました。
一次選考(書類+SPI)で落ちた場合
一次選考で落ちたときは、まず「SPIの手応え」で原因を切り分けます。SPIの点数は受験者に知らされないので、受けたときの手応えで判断してください。
| SPIの手応え | ESの状態 | 考えられる原因 | 次にやること |
|---|---|---|---|
| 7割以上解けた | 型どおりに書けている | 学歴・英語で届いていない | 企業の採用実績を見て、受ける企業の層を見直す |
| 7割以上解けた | 書き方に自信がない | ES | ESを型に当てはめて書き直す |
| 自信がない | 型どおりに書けている | SPI | SPI対策を2週間集中してやり直す |
| 自信がない | 書き方に自信がない | 両方 | まずSPI、その後ESを型で整える |
特に見落としがちなのが、学歴と英語です。応募する企業の採用実績(どの大学から何人採用しているか)を一度確認してみてください。自分の大学からの採用がほとんどない企業ばかりを受けているなら、受ける企業の層を見直すだけで、通過率が大きく変わることがあります。
一次面接で落ちた場合
一次面接は、明らかに合わない人を落とすための選考です。ここで何度も落ちる場合は、話の中身よりも第一印象や受け答えに原因があることがほとんどです。
- 声が小さい、表情が硬い
- 質問に対して結論から答えていない
- 一つの質問に対して話が長すぎる
一次面接で落ちる原因と対策は、次の記事で詳しく解説しています。
二次面接以降で落ちた場合
二次面接以降では、面接官が「この人を上の面接に推薦したい」と思える理由が必要になります。志望動機が浅い、その企業でなければならない理由が伝わっていない、といった点が原因になりやすい段階です。
同じ段階で何度も落ちるときは
同じ段階で3回以上落ちているなら、それは運ではなく、その段階の対策に原因があります。上の表を使って原因を一つに絞り、対策を変えてから次の選考に臨みましょう。
SPI・ES・面接の時間配分の目安
最後に、限られた時間をどう配分すればよいかの目安をまとめます。
- SPI:2週間ほど集中して、目安のラインまで一気に仕上げる。その後は軽い復習で維持する
- ES:型に当てはめて、1本20分程度で書く。出しながら通過率を見て直す
- 面接・企業分析:残りの時間はすべてここに使う
就活の時間は限られています。点数が伸びても有利になりにくいSPIや、時間をかけても差がつきにくいESに時間を使いすぎず、内定を決める面接に時間を集中させることが、最短で内定を取るコツです。
よくある質問
SPI以外のWebテストでも考え方は同じ?
同じです。企業によっては、SPIではなく玉手箱など別のWebテストを使うこともあります。テストの種類が違っても、一次選考で人数を絞り込むための「足切り」という役割は変わりません。受ける企業がどのテストを使っているかを確認し、そのテストの問題形式に慣れておけば十分です。
SPIの点数が低いと、面接で不利になる?
一次選考を通過していれば、SPIの点数が面接の評価に影響することはほとんどありません。面接官が見ているのは、あなたの話の中身と受け答えです。一次選考を通過した時点で、SPIのことは気にせず、面接に集中してください。
面接対策は何から始めればいい?
まずは、受ける企業の企業分析から始めるのがおすすめです。企業のことを知らないまま面接の練習をしても、志望動機や「入社後にやりたいこと」を具体的に話せません。企業分析で話す材料をそろえてから、実際の面接で場数を踏んでいくのが近道です。
一次選考で落ち続けるときは、受ける企業を変えるべき?
SPIの手応えがあり、ESも型どおりに書けているのに落ち続けるなら、受ける企業の層を見直す価値があります。企業の採用実績を見て、自分の大学から採用されている企業を中心に受けるだけで、一次選考の通過率が大きく変わることがあります。
まとめ
SPIと面接は、どちらも選考を通過するために必要ですが、役割が違います。
- SPIは一次選考の足切り。目安のラインまで短期間で仕上げる
- 内定を決めるのは面接。一次面接から最終面接まで、すべての段階で結果を左右する
- 落ちたときは、落ちた段階とSPIの手応えから原因を切り分け、対策を変える
原因が分からないまま同じ対策を続けるのが、一番の遠回りです。この記事の表を使って、自分が落ちた原因を一つずつ確かめてみてください。
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