体験談

【体験談】社長面接本番まで自分のミスに気が付かなかった話

ご存じの通り、私は就活生時代、コロナ禍でありながら内定無双しました。

選考を受けた企業の7割から内定を貰い、選考の突破率は9割を超え、複数の上場企業を含む多くの企業から内定通知を貰いました。

それほど多くの面接を経験した私ですが、どうしても忘れられない面接があります。

この面接がなかったら、今の私はないでしょう。

私は今その会社で働いていませんが、このときの失敗で多くのことを学びました。

その体験を多くの就活生にも知っておいて欲しいのです。

ホワイト高給の理想通りの企業だった

そのIT企業、仮にD社とします。

私がD社に目を付けたのは、条件の良さでした。

年間休日120日で残業もほぼないというホワイト企業。

給料も新卒の平均を上回るものでした。

おまけに、優秀な人材は昇級スピードが速く、給料もかなり早く上がっていく見込みがありました。

仕事内容も、私が希望していた条件を満たす内容で全く文句がありません。

IT企業独特の緩い雰囲気、そして渋谷のおしゃれなオフィスも、いい環境だったと言えるでしょう。

まさに、全ての条件を満たす企業でした。

当然、受かったらそこに行くつもりでESを出しました。

順調に選考を突破した

最初のステップである企業説明会では可愛らしい女性が一通りの説明をしてくれ、すぐに筆記テストも行う段取りになっていました。

社員の方は「6~7割合っていれば選考突破できる」と言っており、かなり難しい試験のようです。

実際、試験が終わった後に話した他の就活生は「全然分からなかった」「全く自信がない」「半分くらいあってると思う」と言っていたので、やはり難易度は高めの設定だったのでしょう。

しかし私には9割くらい正解している感触があり、選考突破の手ごたえを感じていました。

安心して結果を待ったのを覚えています。

結果は予想通り選考通過。その後の選考は順調に進み、役員面接ではじゃっかんのピンチを感じたものの、なんとか社長面接に進むことができました。

この時期から、余りにも簡単に選考が進むのでだんだん手を抜くようになっていました。

このD社だけでなく、平行して受けていた他の企業からもどんどん「選考通過」のメールが届きます。

「コロナ禍で就職氷河期が来るなんて言われていたけど、こんなもんか・・・」

そんな余裕と慢心が、私をむしばんでいきました。

社長面接で私は自分の過ちに気が付いた

慢心していた私は、ついに企業分析を怠るようになりました。

もともと私のスタイルは、自己分析を1秒もしないというサボりスタイル。

普通の就活生が一番時間をかける自己分析を全くしない分、企業分析を丹念に行い、面接本番で他の就活生にできないような踏み込んだ議論をして内定につなげる、という戦略です。

しかし、他の記事にも書いた通り、私は人事からの評価を上げる方法を確立させているので簡単に選考を突破でき、次第に就活そのものに面白みを感じなくなります。

結果、自信の就活戦略のかなめである企業分析すら必要性を疑うようになりました。

もともとは財務分析や事業の分析に時間をかけていたものが、この頃には行きの電車の中で会社のHPやIRを見るだけになっていました。

いざ、社長と対面

D社の社長との最終面接も、行きの電車の中でパンフレットや企業のHPを読み返すだけにとどめました。

本命の企業ではありましたが、事前に何も対策せずに家を出るほど慢心していたのです。

いくら面接で成果を出す方法を独自で確立させているといっても、コロナ禍で揺れるこの時期にここまで手を抜いていた就活生は私くらいだったかもしれません。

ともかく、聞かれる質問の予想や逆質問の準備など全くしないまま、社長に会うことになったのです。

真新しいおしゃれなオフィスにつくと、説明会の時の可愛いお姉さんが迎えに来てくれました。

社長と会う前にお姉さんと話す時間があり、世間話をして楽しいひと時を過ごしました。聞くと、お姉さんは4年目の社員で、長崎で自然環境に関する研究をやっていたみたいです。「海っていいですよね」なんて浮かれた話をしていると、いよいよ社長面接の時刻に。お姉さんに連れられて、社長と対峙することになりました。

社長、本音で話しすぎでしょ

ガラス張りの部屋で社長と面接することに。お姉さんも書記として同席するみたいです。

黄色っぽい木の長机で向かい合い、社長面接が始まりました。

簡単な自己紹介を済ませ、まずは私が先陣を切ります。

「なぜ起業しようと思ったんですか?」

もともと社長は営業部出身で、その後マーケティングを学ぶために某外資系大手に転職。その後友人たちとIT企業を設立した経歴を持っています。

社長がどんな人間なのか、そしてどんな価値観を持っているかを見極めるには、社長の過去を自分の口から語らせてみるのが一番だと思いました。

「成り行きだよ、成り行き。」

社長はおどけたように答えました。

「人生なんて自分が思っているほど自由になるもんじゃない」

たしか、そんなことを言っていたと思います。

起業して成功するかは最終的には運だ、とも言っていました。多少努力や才能なんかも影響するかもしれないけど、大きな流れみたいなものがあって、それに逆らっても仕方ない。自分が当時起業したのは、時代がバブルだったし、世の中の厳しさも良い意味で知らなかったし、そうじゃなかったら起業してなかったよ、と。

そして、人間に未来はない、と続けました。

「世の中は不幸になると思うよ。人口が増え続けるのに、食料や燃料には上限がある。当然、富の奪い合いになるね。権力を握っている人間が全てを掌握していくんじゃない?もちろん新エネルギーや宇宙開発は進んでいくけど、間に合わないでしょ。」

正論かもしれません。しかし、私はそんな未来を認めたくはありませんでした。私は反論します。

「確かに資本主義がある以上、世の中は多かれ少なかれ弱肉強食という側面はあるでしょう。富の奪い合いになったとき、力を持つ少数が独占してしまうことも考えうる。しかし」

私には持論がありました。いや、願望と言ったほうが近いかもしれません。

「しかし、民主主義があります。どんなに資産を持っていても、どんなに貧しくても、選挙では一人一票です。民主主義が存在する限り、少数派が独占し続けることはできないのでは?」

資本主義は確かに強大です。人間の欲望を取り込み、資本主義だけが暴走する世の中。資本主義という発明によって人類は科学技術を大きく進歩させ、社会は急速に発展していきました。

その一方、貧富の格差が広がり、戦争さえも経済を発展させるための道具にされる。資本主義は人類最大の発明にして、最悪の発明でもあったのかもしれません。それは、誰しもが気づいていながら、もはや誰にも止めることができないほど巨大な怪物となっていました。

しかし、私には仮説がありました。

民主主義こそが、誰にも止めることができない資本主義への嚆矢、抑止力なのだと。

貧富に関わらず、全ての人間の投票権が平等に一票であれば、一部の人間だけが全てを持ち続けることは出来ない。そう考えたのです。

社長は笑いながら言いました。

「無理だと思うよ。君の言いたいことは分かるけど、投票権を持っている多くの人間はそこまで賢くないでしょ。」

本質を突く意見だったと思います。これは、私自身も気づいていたことでした。

民主主義が資本主義の暴走を止めうる抑止力になりうることは、事実でしょう。

しかし、民主主義が正しく機能するためには、有権者が高い教養と判断力を兼ね備えていなければいけません。

しかし、それは理想論でしかありません。

もしもそんなことが可能なら、今の経済格差は解消されていることでしょう。

ジェフ・ベゾスやウォーレン・バフェットは、もっと多くの税金を払っていいはずです。

逆に、民主主義を現実的に崩壊させる方法にも私は気づいていました。

国民の判断力と教養を奪う。それだけです。

マスメディアに圧力をかけて世論を操る。国民がハマるような面白い娯楽を増やして勉強時間を削る。孤独を増やして団結力を削ぐ。

どれも、現実的に可能でしょう。

そして、「民主主義」という虚飾の正義を掲げて搾取することができます。

このことに、私は気づいていました。

長机を挟んだまま、沈黙が続きます。

私たちは互いに腹の内が分かったのでしょう。

未来に希望を見出したい私の想いに、社長は気づいていたはずです。

私も社長の過去を慮ることができました。

社長も、バブルから経済崩壊を経験し、20年以上生き抜いてきた経営者です。

世の中の残酷な現実を見てきたのかもしれません。それが「無理だと思うよ」という一言に表れていました。

しかし、その言葉の裏には、「その答えを自分で見つけてほしい」という思いもあったのだと思います。

恐らく社長自身には無理だった。しかし、目の前のこの学生はどうか。

もちろん、本当に社長がそう思っていたのかどうかは、今となっては分かりません。

しかし、その言葉を聞いたとき、そう感じたのです。

ひとしきり沈黙が続いたあと、社長は別の話をしてくれました。

同じ経営者の友人とのゴルフの話です。

「中国人の経営者なんだけどね、スゴク頭がいいのよ。いつもゴルフすると面白い話をしてくれるんだけど、そのときは酔っていたからね。普段しない話をしてくれた。」

中国と言えば、その当時(今もですが)習近平主席が覇権を振るい、世界戦略を推し進めていたころです。

日中関係も緊張が走り、不安が広がっていました。

「その経営者はポツンといったの。『日本は中国だからね』って。」

私はその言葉の意味が分からず、聞き返しました。

「日本は中国の一部だって。漢字使ってるから。それが中国人の感覚なのよ。マジヤバいよね(笑)」

漢字を使っているから日本は中国の属国、というのはあまりにも乱暴な理屈です。しかし、中国にはそれを冗談で済ませないほどの狂気がありました。

香港を武力で制圧したこともそうです。

中国の富裕層は日本人の総人口とほぼ同じですし、中国がこのまま発展すればどうなるか、その未来は想像できます。

「彼も酔ってたから言っただけだよ、普段はそんなこと絶対に言わない人。でも、ヤバいよね(笑)」

全然笑えません。

もちろん、そんなことを言ったのはその中国人経営者一人だけですが、それでも真に迫るものがありました。

社長と私は同じ感覚を共有していたと思います。

面接の最後に社長から貰った言葉

その中国の話を最後に、面接は終わりました。

「社長面接でまさか、こんな話をすることになるとは思いませんでした。人類の話とか、中国の話とか。面接で話す内容とは思えませんね。」

正直な感想でした。内定承諾しているわけでもない学生に、こんなドロドロとした本音を話しますか、普通。

中国は日本だからね、とか学生にする話じゃねえだろ。会社のことについてとか、今思えば全く話してないよね。

社長は笑いながら言いました。

「俺も初めてだよ、こんな話をしたの」

「毎年新卒採用してるのにこれまではこういう話しなかったんですか?」

「できるわけないでしょ(笑)」

笑ってる場合か。

「私も多くの会社の面接を受けましたが、会社の話を一切しない面接は初めてでした。勉強になりました。」

「だって君が薄っぺらい話ばっかりするんだもん。俺も外資系やめてからめっちゃ勉強したけどね。」

恐らくですが、学生と真面目に議論したのは初めてだったのでしょう。

社長としても、臆さず持論を語る学生が面白かったのだと思います。

そうして、無事に(?)最終面接が終わりました。

可愛いお姉さんが見送ってくれました。

というか、お姉さんは今の話聞いてどう思ったんだろう。

結局聞けずじまいでした。

私の決断

面接が終わって1週間。

普段なら、内定を確信して遊びに出かけるところですが、D社の結果は読めませんでした。

なにせこれまでの面接と全く展開が違ったので・・・。

ただ、内定を獲得した手ごたえはありました。

あの面接で、あそこまで踏み込んだ話を、内定を出すつもりもないのにしないと思ったのです。

そして、結果を知らせるメールが届きました。

 

『内定通知』

 

見事、内定を得ることができました。

第一志望からの内定。

ここで内定承諾書を提出して就活終了・・・のはずでした。

自分の過ちに気づく

私は結局、この会社に就職しませんでした。

最後の面接が、私にそうさせたのです。

あのとき私が決意したこと。

資本主義に支配されたこの社会が将来どうなるかは分からない。しかしそれでも、自分はその中心にいなければならない。

無関係ではいられないのだ。

自分は将来、経営者になる。お金のためでも、社会貢献のためでもない。自分の理想のために、経営をしようと。

それが私の結論でした。

それには、あの社長の下で働くことはベストではありません。

D社は確かに条件の良いホワイト企業ですが、自分が将来経営者になるためにベストな環境ではないでしょう。

条件や報酬などは、私にとってはどうでもいい。

私は別の企業で、自分の人生を生きることにしたのです。

私はなぜこのサイトを立ち上げたのか

「自分の理想のために生きる」

それが私の結論です。

私の理想とは何か。

「自分を含む若い世代が正しい情報や考え方を学び、自分で考える力を育む」

これが私の今の目的です。

これは将来、「資本主義への抑止力としての民主主義」を実現させるでしょう。

あの面接で、その理想が明確になりました。

この理想を実現するためには、就活生である皆さんのような若い世代が正しい情報に触れることが大切なのです。

そこで、私はこの『就活はマーケティングだ!』というサイトを立ち上げました。

これは、就活という人生の大きな節目において、皆さんのコンパスとなるサイトです。

正しい企業の選び方、分析の方法、面接やESの対策法などを公開しています。

このサイトは私自身体験やその後習得した知識・スキルなどを盛り込んでいます。

記載されている情報を習得すれば、コロナ禍であってもいくらでも内定が取れるでしょう。

その中で、自分の人生を決めていくことになるでしょう。

このサイトが、私の理想を実現するとともに皆さんの人生を好転させるものだと信じています。

では、皆さんの就活が成功することを願っています。

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