あなたの書いたESを読んで、優秀そうな人物の顔が浮かんでくるでしょうか?
学歴も実績もないのに選考に通るESというのは、総じて読み手の心に訴えるように書かれています。
企業の人事がESを読んで、「これを書いたのはきっとこういう学生なんだろうな」というのが想像できるかどうか、これが大事です。
では、「顔が見えるES」とはどのようなものでしょうか?
具体的なエピソードはいらない
就活対策本などには、的外れなアドバイスばかり書かれています。
- ガクチカは具体的なエピソードを書いたほうが良い
- 周りの反応を書いたほうがいい
- 自分の心理的な変化を書くのが大事
これらは全て間違いです。
なぜなら、ESは文字数制限があるから。
限られた文字数にこれらを盛り込むと、すぐに字数が限界になります。
大事なのは、自分の人物像をイメージさせること。
そのためには、自分の「志向性」を見せることです。
向かいたい方向性が分かると信用される
自分のビジョン、将来の夢、やりたいことをESで伝える。
直接的に書いてもいいですし、さりげなく伝えてもいい。
とにかく、人事に「この人はこういう方向に向かっている人なんだな」ということを感じさせなければならないのです。
人は、人の目的を知ると無意識に信用する。逆に、よく分からないものには無意識に警戒してしまう。これは心理学的な発想です。
「あなたの10年後の目標はなんですか?」と企業が聞いてくるのも、それを知りたいからです。
これを最大限利用しましょう。
ESでは目指している方向を見せろ!
これが良いESを作るコツです。
ビジョンは具体的に考えろ!
注意したいのが、ビジョンは具体的にしたほうがいい、ということです。
先ほど「具体的なエピソードはいらない」という話をしたようにエピソードには具体性はいらないのですが、ビジョンには具体性が必要です。
抽象的なふわふわしたビジョンは逆効果。具体化することで、無意識に応援したくなります。
- 社会に貢献したい
- 女性の活躍する社会を作りたい
- 貧しい人が学べる世の中にしたい
こんなふわふわしたビジョンではだめです。
それなら自分で起業すれば?としかなりません。
- 日本の○○技術を活かして△△商品を強化し、新たな顧客層を呼び込みたい
- ○○にある安価な土地を流通の中間地点にすることで、◇◇エリアにある民間貯蓄にアプローチしたい
ここまで具体的に落とし込んだESを書きましょう。
しっかり具体的にビジョンを示すと、人事も「たしかに、これをやるんならウチを志望するよなぁ」と納得してくれます。
そして、ビジョンに納得すると人は応援してくれるのです。
人の脳は因果関係を作り出す
人間の脳は一貫性を求めます。ストーリーを無意識に作り出すのです。
例えば、食べ物の好き嫌いが激しくて麺料理しか食べない40代の男性を想像してみて下さい。
多くの人は、「良い年して好き嫌いなんて・・・」「偏食過ぎて体壊すでしょう」という感想を持つはずです。
しかし、その男性が世界的に有名な起業家だったと知ったらどうでしょうか。誰もが名の知る成功者だったら?
「成功する人間はどこか変わってる」
「起業して成功するような人はやっぱりこだわりが強いんだね」
こんな意見が必ず出ます。
人間なんて、そのくらいいい加減なものなのです。
”好き嫌い”と”成功”は全く関係がないのに、「こだわりが強いから成功した」という因果関係を無意識につくってしまう。
その性質を利用しましょう。
学生時代に○○を頑張りました、と示すだけで、人事の人が勝手に「この人は夢に向かって頑張っているからきっとこういう狙いがあったんだろうな」と妄想してくれます。
実際は夢に向かって頑張っていなくても、です。
ビジョンは実行することよりも、示すことが大事。これを覚えておきましょう。
【注意】掲げてはいけないビジョンの特徴
最後に、ビジョンを決める際の注意です。
それは、「ありきたりの夢」はやめましょう、ということ。
そして、「企業との整合性を測る」こと。
- 若者が活躍できる社会を
- 地域に貢献できる企業作りを
- 地球の未来を考えた世の中を
みたいなビジョンはやめましょう。
先ほど言ったようにふわふわしているだけでなく、意味が分かりません。応援したいと思われないのです。
なぜなら、深く考えていないから。
これでは、「あー、最近はやりの意識高い系ね」という感想しか出ません。
現実の社会で働いている社会人から見れば、ただの子供のお絵かきのようなビジョンです。
そしてダメな理由はもう一つ。
「それウチの会社でやる意味ある?」としか思われない。
確かに、若者が活躍したり、地域や地球に負担をかけないことは大事ですが、それが「志望動機」に繋がりません。
地域に○○という貢献をすることで、この企業は成長できます、なら良いのですが、地域に貢献したいだけの人は企業からすれば邪魔です。
企業の目的は、あくまでも利益だからです。
社会のリアルを知らない意識高い系が来た、と思われたら終わりです。
まとめ
あなたのESを通して、ビジョンが見えてくるでしょうか?
ビジョンが見えるESであれば、必ず受かります。
「この人の話をもっと聞いてみたい」と思われて、面接に進めます。
ビジョンのあるESが通過するのは、当たり前なのです。
もう一度、自分のESを見返してみましょう。
それでは、皆さんの就活が成功することを願っています。
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