「一次面接で落ちてしまった。自分はコミュニケーション能力がないのかもしれない……」

一次面接は、就活で一番多く受ける面接です。それなのに、多くの就活生が一次面接で落ちた経験を持っています。私自身は、一次面接で落ちたことはありませんでした。一次面接は、コツさえつかめば、それほど難しい面接ではないからです。

結論から言うと、ポイントは次の3つです。

  • 一次面接は優秀な人を選ぶ面接ではなく、明らかに合わない人を落とす「足切り」
  • 落ちる原因の9割は、話の中身ではなく第一印象と受け答え
  • 一次面接は確率なので、落ちても気にしすぎず、場数を踏んで慣れるのが一番の対策

この記事では、一次面接で落ちる原因と、今日から直せる具体的な対策を解説します。

一次面接で落ちるのはヤバいのか

まず、一次面接で落ちることそのものを、必要以上に深刻に考えないでください。

一次面接は、どんなに準備しても、一定の確率で落ちる面接です。企業がたまたま採用枠を減らしていた、同じ日に似たタイプの学生がいた、など、学生には分からない理由で落ちることもあります。

ただし、一次面接で何度も続けて落ちている場合は、何か共通の原因があると考えた方がいいでしょう。その原因の多くは、次に説明する「第一印象」にあります。

一次面接は印象が9割

一次面接で笑顔で受け答えする就活生のイメージ
一次面接は、話の中身より第一印象が大切

一次面接は「足切り」の面接

企業の規模にもよりますが、一次面接の目的は、やる気が感じられない人や、会話のやり取りが難しい人を、選考の早い段階で見分けることです。

優秀な人を見極めるのは、SPIや二次面接以降の役割です。一次面接の担当者は、若手社員や人事の担当者であることが多く、一人で何十人もの学生と面接します。そのため、短い時間で受ける「感じの良さ」が、合否を大きく左右します。

面接官が見ている5つのポイント

一次面接で見られているのは、次のようなポイントです。

一次面接の第一印象チェックリスト
一次面接で見られている5つのポイント

どれも特別な能力ではありません。意識すれば今日から直せるものばかりです。

一次面接で落ちる人の特徴

一次面接で落ちやすい人には、次のような特徴があります。

特徴なぜ落ちるのか直し方
声が小さい・表情が硬いやる気がない、自信がない印象になる普段より一段大きな声と、口角を上げることを意識する
結論から話さない何が言いたいのか伝わらない最初の一文で質問に答え、そのあと理由を話す
一つの答えが長すぎる会話のやり取りができない印象になる一つの答えは1分以内にまとめる
個性を出しすぎる「扱いにくい人」と思われる一次面接は無難に、自然に受け答えする
暗記した文章を読み上げる会話ではなく発表になり、熱意が伝わらない要点だけ覚えて、自分の言葉で話す

特に注意したいのが、「個性を出しすぎる」ことです。一次面接の段階では、目立とうとするよりも、自然に、感じよく受け答えすることを優先してください。

今日から直せる一次面接の対策

定番の質問に答えられるようにしておく

一次面接で聞かれる質問は、ほぼ決まっています。

  • 自己紹介
  • 志望動機
  • 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
  • 長所・短所

この4つを、それぞれ1分程度で話せるようにしておけば十分です。文章を丸暗記するのではなく、話す順番と要点だけを覚えておきましょう。

一次面接でよく聞かれる質問と答え方のポイント

質問答え方のポイント話す長さの目安
自己紹介をしてください大学・学部・名前に、学生時代に力を入れたことを一言添える30秒〜1分
志望動機を教えてください「御社で〇〇がしたい」と結論から話し、理由を1つ添える1分
学生時代に力を入れたことは?課題と、自分が考えて行動したことを中心に話す1分
あなたの長所と短所は?長所と短所が矛盾しないようにし、短所は改善の取り組みまで話す1分
最後に質問はありますか?仕事の内容や働き方について、調べても分からなかったことを聞く1〜2問

どの質問も、最初の一文で質問に答え、そのあとに理由や具体例を話すのが基本です。これだけで、話の分かりやすさが大きく変わります。

面接当日のチェックリスト

一次面接の当日に確認すること

  • 身だしなみ:スーツのしわ、靴の汚れ、髪型を出かける前に確認する
  • 到着:会場には10分前に着くようにし、トイレで身だしなみを最終確認する
  • 入室:ノックをして、「失礼いたします」とはっきり言ってから入る
  • 着席:面接官に勧められてから座り、背筋を伸ばす
  • 退室:「ありがとうございました」と一礼してから部屋を出る

オンライン面接の場合は、カメラの位置、背景、照明、音声を事前にテストしておきましょう。

とにかく数を受けて慣れる

一次面接で一番効果のある対策は、実際の面接をたくさん受けて慣れることです。面接の練習を何時間も繰り返すより、本番の緊張感の中で受ける1回の面接の方が、ずっと力がつきます。

面接に慣れるための具体的な方法は、次の記事で紹介しています。

落ちたら「データが1つ増えた」と考える

一次面接に落ちても、一喜一憂しないことが大切です。企業リストに次の企業がある限り、就活は止まりません。落ちた面接で聞かれた質問や、うまく答えられなかった点をメモしておき、次の面接で直していきましょう。

ポイント:一次面接に時間をかけすぎない

一次面接は、慣れれば自然と通るようになります。準備に時間をかけすぎず、その分の時間を企業分析や業界分析に使った方が、二次面接以降で大きな差がつきます。

よくある質問

一次面接で落ちるのは、コミュニケーション能力が低いからですか?

そうとは限りません。緊張して声が小さくなった、結論から話せなかったなど、ちょっとした受け答えの癖が原因であることがほとんどです。上の表を見て、自分に当てはまるものを一つずつ直していけば、通過率は上がっていきます。

一次面接は何社くらい受ければ慣れますか?

人によって違いますが、本番の面接を何社か受けるうちに、多くの人は緊張がやわらいでいきます。最初のうちは、志望度がそれほど高くない企業の面接で慣れておくと、本命の企業の面接で落ち着いて話せます。

オンラインの一次面接で気をつけることは?

カメラの位置を目の高さに合わせ、画面ではなくカメラを見て話すようにしましょう。対面よりも表情が伝わりにくいので、普段より少しはっきりとした声と表情を意識すると、印象が良くなります。

まとめ

一次面接で落ちることは、珍しいことではありません。

  • 一次面接は、明らかに合わない人を落とす「足切り」の面接
  • 落ちる原因の9割は、第一印象と受け答え。声・表情・結論から話すことを意識する
  • 一次面接は確率。落ちても気にしすぎず、場数を踏んで慣れる

一次面接は、時間をかけずにコツをつかんで突破し、その分の力を二次面接以降の準備に使いましょう。

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