効率的に就職活動を行う上で最も重要なのは、「ハズレの会社」をいかに適切に選択肢から外していくか、ということです。
そのためには、ハズレ会社の基準を自分の中に持っておくことが大切です。
今回は、「離職率」という指標をもとに、ハズレ会社を間引いていく方法をご紹介します。
離職率の高い会社に入社すると…
離職率とは、社員が退社する割合です。
特に、マイナビ・リクナビに記載されている「新卒3年以内離職率」は就活でも重要な指標の一つです。
新卒入社した人が3年後にどのくらい残っているかが分かる指標ですので、必ず確認したいポイントです。
もし離職率の高い会社に入ってしまうと、せっかく就活を終えたにもかかわらず、すぐに転職活動をすることになるかもしれません。
離職率が高い会社の特徴
離職率が高い会社には、必ずと言っていいほど理由があります。
離職率が高い会社には下記のような明らかな共通点があります。
- 残業が多い
- 給与が安い
- ストレスが溜まる仕事内容
令和になった今でも、「不夜城」と呼ばれるような、深夜残業が当たり前の会社は存在します。
電通や総合商社、メガバンクなど、マスコミの的にされるような巨大会社は近年急速に残業時間を減らしていますが、上場企業であってもそれほど有名でない企業には今でも深夜残業は存在します。
また、極端に薄給であったり、ストレスが貯まるような場合にも当然離職率は上がります。
こちらは企業というよりも業界によって平均給与や仕事内容が決まってきますので、気になる方は業界分析を重点的に行う必要があります。
中小企業特有の原因
これまでは、世間一般に離職率が高くなる要因を分析してみましたが、今度は「中小企業」という括りで思考を深掘りしてみます。
上場企業とは違い、小さい企業だからこその要因というものがあります。
企業分析には欠かせない要素ばかりなので、確実に抑えてください。
上司がパワハラ気質
上場企業であれば「部署異動」という手がありますが、中小企業ではパワハラ回避の手段がありません。
中間管理職のハラスメントを回避する手段はありますが、トップが終わっていると、転職しか手はないでしょう。
役員連中の給与が異常に高い
業績好調な企業でもあるあるの退職理由かもしれません。
従業員の給与に対して、何もしていない上役の報酬が高い、というパターンです。
役員報酬を公開していなくても、案外従業員は敏感に感じ取っています。
自分の働きが役員や部長の懐に消えていくのに嫌気が差して辞めていく、という流れです。
企業に訪問した際に、駐車場をチェックしてみてください。従業員は軽自動車なのに、社長者のレクサスが止まっている、というのはよくある光景です。
業界内での評判が悪い
就活していて分かりにくいのが、このパターンです。
業績は良くても、業界内で悪評が立っていると、そこで働く社員はやめていきます。
営業や商談のたびに「あなた、〇〇会社の人なんだ。あなたのとこ評判悪いよね。」と言われながら仕事をするわけですから、ストレスが溜まるのも当然です。
中小企業には独特の理由があるということです。
離職率の高い会社に入ると起こること
離職率が高い会社に入りたいという人は、普通いないと思います。
仮にそのような会社に入社してしまうと何がいけないのか、考察してみましょう。
ストレスによる鬱
一番代表的な被害が、ストレスです。
従業員が辞めていく会社というのは、それだけ過酷な職場ということです。
また、人が辞めていっても仕事は残るので、残された人間はどうしても残業が多くなります。
忙しい職場の雰囲気はピリピリしてしまうので、人間関係も悪くなっていきます。
短期離職者というレッテル
仮に、離職率の高いブラックな職場を辞めたとしても、その選択もまた地獄です。
令和になった今では労働の価値観が変わってきているとはいえ、まだまだ短期の離職者は悪い印象を与えます。
私も社会人になってから分かりましたが、企業は一人の採用に100万円以上かけています。
「すぐに辞める人」は、会社にとってリスクのある選択です。
従って、人を使い捨てるような会社や薄給の会社にしか採用して貰えない可能性もあります。
離職率をしっかり確認して就活を進めなければ、このような事態になってしまいます。
自分に自信が付かない
もう一つは精神的な問題です。
入社数カ月という短い期間でやめてしまうと、どうしても親や同級生から良からぬように言われる可能性があります。
また、若いうちの一度の退職は多めに見てもらえる可能性がありますが、何度も転職を繰り返すと履歴書が汚れていき、取り返しがつかない状況になります。
それが分かっているので、どうしても2度目の転職がしにくくなってしまいます。
転職はそう何度も使える手段ではないということは理解していて下さい。
- 辞めない:ストレス、残業の嵐
- 辞める:短期離職というレッテル、不安
まとめ:耐えても地獄、残っても地獄
このように、離職率の高い企業に行くとロクなことがありません。
キャリアに傷がつくだけでなく、精神的にも多くの負担がかかってしまいます。
皆さんが就活をする場合には、「離職率」は絶対にチェックして下さい。
では、皆さんの就活が成功することを祈っています。
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