やりたいことがない。
就活に関するもので最も多い悩みだと思います。
「目標や夢がないから、企業を選ぶ基準が分からない」
「やりたいことがないから、就活のモチベーションが沸かない」
こういう悩みが、就活生を苦しんでいるのです。
しかし、やりたいことがないというのは本当に悪いことなのでしょうか。
私は逆だと思っています。
「やりたいことがないほうが就活は上手くいく」
これが真理です。
「やりたいこと」があると就活で苦戦する
まず、いきなりですが、「やりたいこと」があると就活を成功させることは難しくなります。
「え、そうなの？」と思われるかもしれません。
しかし、事実です。
というより、思考を突き詰めるとどうしてもその結論に行きつきます。
夢＝こだわり
やりたいことがあるということは、こだわりがあるということです。
- この企業に行きたい！
- ○○ができる企業じゃないと嫌だ！
- △△な企業には行きたくない！
「やりたいこと」があると、企業選び/業界選びの条件が増えるのです。
夢を持つと失敗の範囲が広がる
そして、「こだわりを持つ」ということは、そのこだわりを達成できない＝失敗ということになります。
例えば、
- 多くの人に快適に暮らせる家を提供したい！
という夢があったとします。
当然、不動産会社を中心に応募するはずです。
それでうまく内定が出ればいいのですが、もし不動産業界で内定が取れず、他の業界に行くことになった場合、それがどんなに優良企業であったとしても、その人にとっては失敗です。
そして運よく（？）不動産会社から内定が貰えたとしても、配属リスクがあります。営業を志望していても人事や経理に配属されれば、それはその人にとって失敗になってしまいます。
さらには、自分の理想と会社の方針がズレたときに、挫折しないでいられるのでしょうか。
「やりたいことがある」というのは、それほど失敗しやすいのです。
この人にとっては、「素敵な家を売る仕事」以外は全て失敗になり得るのです。
逆に「やりたいことがない」学生は、優良企業に入れたら業種や業界に関係なく就活成功と言えるでしょう。
「成功」「失敗」の定義すら、これほど違ってくるのです。
空回りすると何事も失敗する
そして、就活生はまだ20代前半。
まだまだ経験不足の学生です。
そんな若者がやりたいことをひねり出し、熱烈に努力しても、空回りする可能性の方が高いでしょう。
「やりたいこと」がある学生を否定する気はありませんが、「就活の成功」という点だけで見ると、どうしても失敗しやすいように思えます。
「やりたいこと」はなくていい
そう。やりたいことはなくていいのです。
ほとんどの学生が「やりたいことがないと就活ができない」病に侵されています。
しかし、就活は自分の「ビジネス」を決めるイベント。
冷静にクールに考えられる人間が勝つのは必然です。
「やりたいことがない」というのは、逆に言えば「なんでも選択肢にできる」という圧倒的な強みでもあります。
「やりたいこと」と「すべきこと」は違う
では、「就活」ですべきことは何でしょうか。
もちろん、これは学生の数だけ答えがあります。
しかし、一つの答えとして、「余裕のある暮らしをする」という結論は説得力のあるものだと思います。
我々若者は何かと不利な現状がありますから、「時間的余裕」「経済的余裕」を確保して、人生の満足度を上げるのは必然です。
そう考えると、自然と企業選びの基準は決まります。
- 過酷な残業や休日出勤のないホワイト企業
- 低賃金やサービス残業で搾取されない企業
これらを取り合えずの基準にしてもいいでしょう。
つまり、やるべきことはなくてもいいが、「すべきこと」はあるのです。
それは
- 優良企業を探すこと
- その企業に受かるための戦略を練ること
です。
これさえ押さえていれば、「やるべきこと」は重要ではありません。
人生の目的や意義は、会社に入ってから考えても遅くはありませんし、仕事外で見つけてもいいのです。
まずは、就活を成功させること。
これを意識しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
やりたいことを無理に見つけようとしても見つかりません。
それでは意味がないのです。
まずは、「優良企業に入る」という現実的な目標を見つけてもいいのではないでしょうか。
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それでは、皆さんの就活が成功することを願っています。
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