専門大学の就職活動について書かれたサイトは少ないですよね。
少ない情報で就活を進めるのは大変ですし、危険でもあります。
そこで、専門大生の就活実態と、本当にためになる就活戦略を解説したいと思います。
この記事を読めば、専門大生がどうやって就活を進めていけばいいのかを理解できるようになります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
専門大生の就活状況
まず、専門大生の就活がどのような状況になっているかを見てみましょう。
コロナの影響を受ける前なので参考にならない部分もありますが、一応確認しておきます。
専門大には様々な種類がある
皆さんもよくご存じのように、専門大といっても多くの種類があります。
- 美容
- 看護
- 調理
- 技術
など、少し挙げただけでもこれほどの種類があります。
ここが、4年制大学と大きく違うところです。
「専門大」の中の分類次第で就活の結果が大きく変わってくるので気を付けましょう。
専門大生は就職率が高い
一般的に言って、専門大学の学生は就職できる確率が高いです。
4年制大学の学生は自分で企業を探して応募するのに対し、専門大学には企業から求人が届きます。
専門大生はこの中から応募して就活をするので、4大生よりも受かりやすいんですね。専門知識や技術を身に着けた即戦力として就職するので、就活は楽になります。
専門大での就活のメリット
大学に来る求人から就活するメリットとはなんでしょうか。
具体的には、以下のような点がメリットだと思います。
- 専門知識を活かした仕事ができる
- 学校と企業のパイプを活かした就活ができる
- 学校側のサポートが手厚い
これらは、どんなに優秀な学生であっても、4大生では受けられないメリットです。いわば専門大生だけの特権です。
学校で身に着けた専門技術を活かして即戦力として入社でき、それを学校がサポートしてくれます。学校側も専門大学なので業界知識が豊富にあり、学生はその情報を頼りに就活をすることができます。
一方、4大生はどうでしょうか。
私は4大生として就活しましたが、学部で学んだ知識は教養にはなっても、文系なので就職して即戦力にはなりません。
また、応募する企業も自分で調べる必要があります。説明会や面接の日程を調整して履歴書なども会社の数だけ準備し、就活を進める必要があります。
大学には就活支援のサポートもありますが実態としては戦力にならず、先輩の話を聞いたりしながら企業や業界の知識をつけることになります。
学校からの支援などももちろんないので、応募した企業のどこからも内定を貰えない場合は、就職浪人かフリーターです。
理系ならともかく、文系の就活はほぼ自己責任の世界です。
そう考えると、専門大生の就活はメリットが多いと言えるでしょう。
専門大の就活のデメリット
では、専門大生の就活はいいことずくめなのでしょうか。
私にはそうは思えません。確かに上記のメリットもありますが、デメリットも存在します。
- 専門とは関係ない分野に進みにくい
- カゴの中のバッタになりやすい
- 一般就職がしにくい
これらのデメリットがあるというのは理解しておくべきでしょう。
専門知識を身に着けている分、その分野以外に就職するのは困難です。
そもそも周りにそういう人間が少ないですし、4年制大学の学生のように一般応募で就職しようとしても「専門知識を活かして企業に就職しないのは何故ですか?」と面接で必ず聞かれます。
また、周りが学校に来る求人の中から就職するので、自分も周りに流されて小さくまとまってしまいがちです。
実際には4大生と戦える実力があり、普通に就活をすればいくらでも内定を貰える人材でも、学校求人で就職してしまうのはもったいないと言えるでしょう。
比較的就活が楽というメリットの裏返しにはなりますが、大きく才能を活かして就職ができないのは大きなデメリットです。
学校の求人から就職を決めるシステムは、周りに流される学生にとってはメリットですが、優秀な学生にとってはデメリットです。
成績上位の学生は、一般就職したほうがいいでしょう。
私が専門大の就活生だったらこうする
そこで、「もし私が就活を控えた専門大生なら?」を考えてみました。
まず、学校求人は捨てて一般応募で就活します。
一般応募で就活をする理由
確かに、学校の推薦で就活したほうが内定は取りやすいし、楽です。
それに、意外と4大生と初任給が変わりません。(4大生の初任給の平均20万くらい)
しかし、それは最初だけです。
年をとればとるほど年功序列で4大生の給料は上がっていきます。
専門大生も、もちろん給料は上がっていきますが、結局ある程度から上の役職は4大生が占めています。
現場のリーダーは専門出身でも、エリアマネージャー以上は総合職、みたいな現象ですね。
つまり、労働時間が長くて責任も大きいけれど、その旨味は全部総合職が吸っている現状があるわけです。
実際、専門卒や短大卒は、4大卒よりも生涯賃金が5000~6000万違うというデータもありました。これは退職金を入れていないデータだったので、実際はもっと差は大きくなります。
もちろん企業にもよりますが、一般応募で就活したほうが最終的には楽になりそうです。
今いる専門大学で自分が割と上位の成績を取っているなら、普通に就活したほうが良いのではないのでしょうか。
問題は応募条件
一般応募で就職するのはいいのですが、一つだけ問題があります。
それは応募条件。
多くの企業には、「応募条件:大卒以上」と書かれています。
これは、4年制大学の学生でなければ採用しないよ、という意味です。
ここが一番の問題点ですね。
お構いなしに応募する
私の結論。
「4大卒」と書かれていても、お構いなしに応募してしまいましょう。
もちろん、書類選考で落とされる可能性が高いですが、応募してはいけないわけではありませんし、運良く面接に進める場合もあります。
積極的に応募するべきでしょう。
とはいえ、就活生が殺到する大企業ではまず間違いなく落とされます。
そこで、狙うは優良中小企業です。
就活生への知名度が低い、かつ経営状態の良い企業を見つけましょう。
応募者が少ないので専門大でも面接まで進めてくれる可能性が高く、倍率が低いので内定が出やすいです。
狙うべきは、中小企業で間違いありません。
ES・SPIで差を付けろ
応募してまず行われるのは書類選考(ES)と筆記試験(SPI)です。
ここで差をつける必要があります。
ESやSPIで周りの4大生に勝てなければ、あなたを採用する意味がありません。
「専門大生ではあるけど、筆記試験の成績もいいし、書類も面白いな」と思ってもらえれば、確実に面接に進めます。
ES・SPIは必ず結果を出しましょう。
ちなみに、ESとSPIの対策方法は既に示しています。
この記事を参考にすれば、まず落ちないと思います。
※リンク
面接では自分からガンガン話せ
ESとSPIを上手く突破できたら、いよいよ面接です。
苦労して面接まで進んだのですから、絶対に落とせません。
ここで大事なことは、自分のペースに持ち込むこと。
面接の前半は簡単な自己紹介や、学生時代の話をするはずです。
しかし、面接官は必ず「ある質問」をします。
「専門大卒みたいですが、学校の求人で就職しない理由は何ですか?」
「専門大卒でウチに応募するのは珍しいですね」
これを「嫌味」と捉えてはいけません。
相手の立場からすれば、本当に珍しいのです。(大卒以上、と書いていたのに専門卒が来たから当たり前です)
採用する気がないのなら、必ず書類選考で落としています。
専門だろうと何だろうと、優秀なあなたを採用したいと思っているのです。
これはチャンスです。
なぜ自分がその企業を受けたのか、論理的に説明できれば説得力が出ます。
自分が専門大学に入社してから一般応募で入社したいと思った理由をストーリー仕立てで話しましょう。
相手を納得させることができたら、『勝ち』です。内定が出ます。
まとめ
この記事でも話した通り、専門大生の就活にはメリットとデメリットの両方があります。
そして、もしあなたが今の学校で割と優秀な方なら、一般応募で就職した方がいいでしょう。
それでも内定は出ますし、十分活躍することができます。
そのためには多くの選考を突破することが必要です。具体的な方法や対策はこのサイトに全部書いています。
それを参考に、悔いのない就活をしてください。
では、皆さんの就活が成功することを願っています。
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