就活の目的が企業から内定を貰うことであるという点を踏まえると、最も大事なのは「入社したい」と思っている企業の数をゼロにしないことです。
応募する企業の選考に全部落ちてしまえば、その時点で就活を進めることができなくなってしまいます。
しかし、選考に落ちてしまっても、応募企業のリストさえ残っていれば、また応募して選考を始めることができます。
就活生は、自分の企業リストの残数を管理しながら就活を進めなければなりません。
そこで今回は、企業リストの作成や管理に不安を覚える就活生のためにリストの作り方や使い方を徹底解説していこうと思います。
企業リストが不可欠な理由
まず最初に企業リストとは何か、そしてなぜそれが必要なのかを解説します。
企業リストとは何か
企業リストとは、自分が応募したい企業のリストです。
就活生である皆さんには、自分の志望する企業や業界というものがあるはずです。あなたがまだ就活が本格化していないとしても、いずれ自分の就職する業界というものは決まってきます。
就活は忙しく、精神的にも大きな負担を強いられるので、それらを一覧にしておくと便利です。
企業名 | 所在地 | ES期限 | 選考回数 | メモ |
株式会社A | ○○〇 | 4/30 | 3回+SPI | 離職率が低い |
株式会社B | ○○〇 | 3/25 | 2回 | 近年売上増 |
↑これは例として簡単に作成したものです。実際は、簡単な企業分析も兼ねて項目を多くして運用してもいいでしょう。
リストは就活の序盤で作る必要がある
この企業リストですが、就活の最序盤で作成しておく必要があります。
なぜなら、実際の就職活動は、この企業リストを基に進めていくからです。
多くの学生が、最初に自己分析から就活に入っていくのですが、これが内定ゼロの原因です。
自己分析・自己PR → 業界・企業分析 → 選考対策
ところが、就活で7割以上の企業から内定を得た私の就活なら、こうなります。
業界分析 ⇔ 企業分析 → 選考対策
業界分析と企業分析はリンクしているので、同時に行います。
そして、分析した情報を基に選考対策のスケジュールやタスクを管理していきます。
つまり、企業を分析しないと選考対策ができない、ということです。
行きたい企業によって、SPIの対策量やESの練度も当然変わってくる
自己分析や自己PRは後回しにしてもOK
当然、周りの就活生は就活の最初に自己分析や自己PRを行います。
なぜなら、就活エージェントがそうしろというからです。そして、それを真に受けた就活生が、次の世代の就活生の相談に乗ると、「まずは自己分析から」となるのです。
しかし先ほど説明した通り、内定を取るためには自己分析は不要です。
自己分析は、そもそも就活ではない、とさえ考えています。
自己分析が必要になるのは、就活であらゆる企業から内定を貰って、「さて、どの会社に入ろうか」と考える最後の段階だけです。
自己分析は就活後でOKです。まずは企業リストから入りましょう。
企業リストの作り方
ここまで、企業リストを最初に作るべき、という論を展開してきました。
そこでここからは具体的な企業リストの作成方法に入ります。
ちなみに使うツールはExcelかスプレッドシートのどちらかで大丈夫です。
浅い企業分析を使う
まずは、リストする項目を決めましょう。
【簡単なプロフィール】
- 企業名
- 所在地
- 採用担当の連絡先 (メールアドレス)
- 選考の開始日
- 採用フロー
- SPIや玉手箱の有無
- 企業のHPのリンク
この辺りは必須項目になると思います。
これに加えて
【内定のための分析】
- 前年度の採用実績
- 内定者の男女比
- 内定者の出身大学の分析
- 倍率
- 新卒採用を毎年行っているか
【入社後のための分析】
- 初任給、昇給額などの給与面
- 福利厚生(家賃補助、積立関連など)
- 副業の可否
- 年間休日数、土日祝か
- 育休、産休の有無
- 離職率
などを加えてもいいでしょう。
私の場合であれば、企業リストに簡単な企業分析を加えたいので
- 会社の設立時期
- 過去3期の売上
- コロナ前の売上
- 利益率
- 競合他社の様子
- 一族経営かどうか
などを盛り込みます。
自分にとって気になる項目をいれておくといいでしょう。
企業リストの運用方法
リストの項目が完成したら、実際に運用していきます。
志望する企業は既にきまっているという想定で考えてください。
もし志望企業の選び方で悩んでいるのであれば、このサイトに企業分析の記事をたくさん書いているので、探し方の参考にして下さい。
ここからは、志望企業が決まった人向けの使い方をメインに解説します。
ほとんどの項目は自分でネットで調べられるので、先にドンドン項目の入力をしていきましょう。
リストで就活を成功するために大事なことは、使うことです。
「リスト」という言葉から、リストアップすることが大事だと考える人もいるかもしれませんが、リストは眺めるだけでなく使うことで効果を発揮するものです。
項目を入れ替えたり、フィルタを差し込んで並び替えてみたり、ガントチャートを使ってスケジューラーとして使ってみたり、Googleカレンダーと連動させてタスク管理に使ったりと、応用力を高めていきましょう。
これらは全部無料でできることです。
知恵一つで、いくらでも他の就活生と差別化は可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
企業リストは、就活を行う上で必須となるものですが、他の就活生が軽視している部分です。
就活エージェントや就活系youtuberはこの辺りの実務的な部分は教えてくれないので、この記事は今読んでいるあなたにとっては必読です。
それでは、皆さんの就活が成功することを祈っています。
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